そんな日が続いた後
再び先生の車の助手席に座った。
その日は部活帰りに、
一人で帰ろうとしていた直江先生の姿を見つけて駆け寄った。
「この前はごちそうさまでした」
平静を装って声をかける。
すると先生は
「今日もどう?」
と何でもないように誘ってくれた。
車の中では他愛のない話が続き
食事を終えた後もドライブを楽しんだ。
「先生とまたこうしてドライブ出来て嬉しいです」
ハンドルを握るその横顔を見つめた。
暗い車内。
月明かりに
ほんのりと浮かびあがる
先生の横顔。
それがキレイで
私はそれを脳裏に焼き付ける。
先生は
私の気持ち気づいてないよね?
もし知っても
こんな風に私を誘ってくれる?