それでも君は
言葉を欲しがって
カタチにこだわった。
一言で伝えられるような
そんな簡単な想いじゃない。
自分の感情をそのままに
抱けるような女(ひと)では
ないんだ。
迷いから抜け出せない僕が
偶然、見かけた君とあいつの姿。
黒い感情に飲み込まれて
僕にとって
一番大切なモノが何かを思い出した。
君はいつだって
嘘のないありのままの心で
まっすぐにぶつかって
きてくれていた。
本当は最初から
『教師』とか『生徒』なんて
どうでもよかった。
それは自分を納得させる為の
君を傷つける時の
ただの言いわけだった・・・
そして
僕は『教師』の仮面を脱いだ。