けれど

君の瞳に映る僕は


いつでもただの教師の一人に過ぎない。



こんな形で出会ってなければ・・

そんなことを考えていた。





秋になり

君の隣にはあいつの姿があった。


あの笑顔はあいつのものだった。


やりきれない想いが込み上げて
気がついた。




視線の先に君がいたわけではない



僕が

いつでも君だけを探していた事…



だから

せめて君が卒業するまでの
数十か月を遠くで見守っていきたい。




そう思っていたんだ。






あの日

君が声をかけてくれるまでは…