萌へ  



君は気づいていただろうか?


僕が

ずっと君だけを見ていたことを…





入学式の日

桜の花びらが舞う中で

「こんにちは」と

これからの高校生活に
期待と希望を胸一杯に膨らませ

そのキラキラした笑顔を向けてくれた。




その瞬間から

君がいつでも視線の先にいた。



世界の色が変わった。

すべてが煌いて見えた。