そして
二人の間に静かな時間が流れて
‘カランッ‘
テーブルの上に置いてあるジュースの氷が解ける音が一つした。
「萌?」
「どうしたの?」
「愛してる・・・」
そう言うと先生は長いキスをして
そして
私を抱きあげ
そのまま寝室まで運んで
ベッドでそっと降ろした。
「先生?」
「俺はもう萌の先生じゃないよ」
先生は眼鏡を外し
再び長いキスをしながら
私のシャツのボタンに手をかけた。
私はその手をそっと押える。
「怖い?」
優しく聞く先生に
私は首を横に振った。
私たちは会えなかった時間を埋めていくように
何度も何度も唇を重ね
そして
お互いの想いを交差させるように
熱を絡ませ
溶けあうみたいに
一つになった。