実際のところ、よく分かんない



女の子達が胸を踊らせるように、可愛らしい想いもあるのかもしれないけど


なんでこんなに奏斗からの告白にこだわってるんだろ?






「ねぇねぇ、25日なんだけどさぁー」



クリスマスも間近


いつもより、少しだけ着飾った女の子と、
いつもより少しだけ優しい、男の子


同い年が集まる集団


どことなくソワソワした空気が漂う








「おっ?奏斗くん、おっかえりー!」


耳に届いた声に顔を向ければ、みぃの後ろに備え付けられた扉からズルズルとだるそうに入ってくる、奏斗の姿



「あっ、奏斗!どこいってたのー?」