ポケットに手を突っ込んだままイスにもたれ掛かるように座る俺は、顎で教壇を示す どーでもいーから なんでもいーから とにかく早く、心愛から離れろ 「あ、あぁ…」 そー言って黒板の前に帰っていく分厚い背中 クラス中から心愛に注がれてた視線も 多分減った 「ちょ…っ!いいの?奏斗」 「あんなん、代わりなんていくらでもあんじゃん」 でも、お前は1人しかいねぇじゃん 代わりがきかねぇ ただ1人の、愛しい存在