「んんーっ」 と、体一杯冷気を吸い込み、奏斗の家のインターフォンを鳴らす 『わりぃ、ちょい待ってて』 「あっ、うん」 って、思わず頷いちゃったけど、相手確認しないで用件言うって… あたしじゃなかったらどーすんのよ? 「………」 あーもうっ!あたしもあたしですーぐニヤケちゃうんだからっ マフラーがない代わりに、コートの襟を引っ張って、顔を覆う 「あーれっ?!心愛ちゃんっ?!」 「えっ?!」