幼馴染なだけあって、
尚斗といる時間は
人一倍長い。
私は尚斗のこと
幼稚園に入る前から
好きだったのかも
しれない…
ずっと一緒だったから
欠点とかもわかってるし、
一番の理解者だと
おもっている。
「ま、大丈夫だよ!」
なんてあかりはのんきに
言うけど私の心に
もちろん隙なんてなかった。
「ほら、そんな暗い顔
神楽に見られたらおしまいでしょ?」
「なんで俺に見られたら
おしまいなんだ?」
え、今なんか声が
聞こえた気がする…。
「おい」
「な、な、尚斗!!!」
おそるおそる後ろを
振り向くとそこには
尚斗がいた。
「なんだよ、そんなに驚いて」
「べ、べつに!」
内心焦りまくっていた。
さっきの会話聞かれてたかな…?