「………ぃ……ぉぃ……おい、おい!」


「わ、ごめん!
ぼーっとしてた!」


「だと思ったよ。
しっかりしろよな」


尚斗はそう言って
学校へ入っていった。


「あーいーこっ!」


そう言って私に目隠し
してきたのは大親友の
中村明花里だった。


「あかり!おはよう」


「おはよっ!なんか
元気ないぞ~?
大丈夫~?」


あかりは私の全部を
わかってくれる。


私は明花里に事情を
全部話した。


「はっは~ん、なるほどね!
恵梨菜、確かに可愛いもんね~」


グサッときた。


「そんなストレートに
言わなくても~!!」


「あはは、ごめんごめん!
けど、愛子が勝てるのは
神楽のこと想っている
気持ちの大きさじゃない?」


「そう…かなぁ」