「違うよ。痛かったけど、光夜が好きだったから我慢できたの。気持ちいいとも思ったけど」


「そうか、あの時の事は忘れろ。初めてなのに強引すぎた」


「やだ!忘れない」


「はっ?」


「嬉しかったもん。好きな人と出来たんだから」





あの時、光夜があたしの事を好きじゃなかったのは分かってる。



でもあの日があったから今日があるわけで。



あの日も忘れたくない大切な日だよ。