これが彼女にとって幸せな死に方だったのかもしれない。スーはどんなかたちであっても誰かに必要とされたかったんだ。人間として扱ってほしかったんだ。


そのあとのことはよく覚えていない。
私は空腹や喉の渇きに耐えながらジャングルを彷徨った。

何日もすぎると血や油がういた泥水でも、ムカデでも生きるためになんでも食べた。

犬みたいな生活だった。

濃密なジャングルの中で私はいつまでもスーのことを考え続けた。