ガキィンッ!!!
「俺はまだ…負けられん!!」
新条は私が振った剣を必死で止め、そう言った。
バッ!!
距離を取ると、しばらくにらみ合う。
コイツ……
意外としぶといな…
そんなに蘭が好きなわけ?
そう思いながらも私は再び新条に向かって行った
「うりゃぁぁぁ!!」
―――…
ハァ、ハァ……
もうどれくらい経っただろう。
私は汗だくになりながらもポツリと心でそう思っていた。
新条もかなり汗だくになっているみたいだ。
「いい加減諦めなさい!!」
「嫌だね」
どれだけ私がそう言っても一向に降参する気配がない新条。
「くらえ!!」
新条の大声にハッとした。
カキィッ!!
私の剣を落とそうと攻撃してくる新条。
ふっ、残念ね。
私はそんな簡単には闘い中に剣を手放すような真似はしないのよ。