「両者、挨拶を」



私と新条は頭を下げた。
剣を持つ。



そして――



「はじめ!!」



審判の声を合図に私と新条は咄嗟に距離をとる。



ジリジリと詰め寄る新条。私は動揺もせず、向かって行く。



「はぁぁーっ!!」



私は勢いよく剣を振りかざした。



カァンッ!!!



剣がぶつかり合う。



なんかいつもより熱気を感じるけれど。



そんなのどうだっていい。今は勝負だ。



「……くっ…」



新条は顔を歪ませながら必死に防御する。



「カシャーン!!」



新条が私の力に負け、剣を落とした。



今だ!!



「やぁぁーっ!!!」



私は思い切り剣を振った。