「――姫様、新条の用意が整ったようです。参りましょう」



市之助が部屋の外から言ってきた。



「えぇ。分かったわ」



私は部屋から出ると市之助達を連れ、道場に向かった


――道場。



道場には審判と、観覧者達が集っている。



「姫様、よくいらっしゃいました。どうぞ御自分の位置へ。」



私は審判を見ると自分の位置に着いた。



前には新条がいる。



「それでは始めます。」



審判の声掛けを聞くと地べたに座った。



気持ちを落ち着かせる。



大丈夫。
いける。いける……!!