「それなら俺の家に来るか?」



「えっ?」



「行くあてないんだろ?野宿でもする気か?」



私は確かにそう思った
でも今から城に帰ればなんとかなりそうだし……
でも……



「じゃあ…お言葉に甘えようかしら」



城に帰りたくないという気持ちが勝ってしまった。
城に帰ってもまたあの生活の始まりだ。



「そうか。じゃあ俺についてこい」



男はそう言うと私の前を歩き出した。
今日くらい……
いいよね?