「……あのね、海…私…実はお付き合いしてる彼がいて…」
私の突然の言葉に海は驚きを隠せない様子。
「えぇっ!?誰々!?」
海は興味津々に聞いてくる
もし…海に拒絶されたらどうしよう。
受け入れてもらえなかったらどうしよう。
でも……ここまで来たら腹をくくるしかない。
言おう。
例え海と刺し違えることになったとしても…
「私、水野空と付き合っているの。」
「……え…?」
海は真顔になった。
「わかってるわよ?海からしたら姫のくせに何やってんだってカンジだと思う。でも私は…」
「おめでとう、桜」
「へっ?」