「ひっ…姫様…それは……」


「お願いっ!!どうしても知りたいの!!」



私はめちゃくちゃ戸惑っている市之助に頼み込んだ。


「……う〜ん…確かに…好きな子が傍にいたりすると理性が働かなくなってきますかね…でも普通だったら女性のことも考えたらいきなり行動に移してはいけないんですよ。なんせ大事な人、相手なんですし。」



ほぉ〜……
そうなんだ。なんか……
いつもは子供っぽい市之助が大人に見える(笑)
まぁ市之助は確かに私より年上だけど。



「そっかぁ、ありがとね♪」


私は笑って見せた。



「ほんとは…俺、姫様のこと…」



「え?なにか言った?市之助」



私は市之助に聞いた。
何かを呟いたように聞こえたから…



「いえっ!!何もありません失礼いたしました……」



「そ、そう…」



市之助はそそくさと出ていった。
どうしたのかしら。
変ね…



私は対して気にも止めず夕食に手をつけた。