――…
「よかったわね空。私達、離されなくて」
ここはかつて私と空が初めて出会った城下町の草原だ。
空は後ろから私を抱き締めている
「あぁ。ほんとによかった」
空は優しく囁いた。
「……ここで…初めて空に出会ったのよね…」
「あぁ、そうだな…あの時は本当に誰かと思ったよ(笑)」
「ひっどーい!!(笑)」
「ははっ!!ごめんごめん(笑)」
空は笑いながら私の頭を撫でる。
「まさか羽衣を取ったらこんなに可愛い子だったなんてホントびっくりしたからさ」
「そ、そんなことないしっ…」
私は照れを隠すように顔を下に向けた。
見上げれば満点の星空。
ほんと綺麗……