――「はぁっ!!」 「やぁっ!!」
ここは城の中にある道場。主に剣術を扱う場所だ。
「春さん!!」
私は剣術の恩師、春さんに声をかけた。
「あらっ!!これはこれは姫様…お久しぶりねぇ♪♪」
相変わらず明るい春さん。
「久しぶりっ♪あのさ、剣の稽古したいんだけど…」
私は剣を準備しながら言った。
「あら、もしかして城下町の達人との対戦のため?」
春さんは腰に手を当てながら言う。
「う〜ん…まぁそんなとこかなぁ」
「いつも剣に関しては自信満々の姫様も今回ばかりは下ごしらえしておくのね〜♪♪なんだか面白いわ♪」
春さんはキャピキャピしながら言う。
「もぉ〜自信満々なのはいつも通りよ…ただ暇だったから練習したかっただけ」
私は剣の刃を磨きながら言った。
「あ〜らまぁ♪強がらなくてもいいのよ〜♪♪姫様!」
春さんは私の肩をポンと叩くといつもの笑顔を見せた