「海様、ご迷惑を御掛けして申し訳ありませんでした…俺が桜と離れたくないが為に勝手なことをしました。」



「空っ…私が悪いんだよ!!私が空と一緒にいたかっただけ…」



「クスッ」



海はいきなり笑い出した。



「「えっ?」」



私と空は思わず顔を見合わせてしまった。



「ほんっとに世話が焼けるわね、あんた達は…バカみたいにお互いを好き合ってるのね」



クスクスと海は笑いながら言った


「かっ…海様…」



「海……」



「あんた達…ここまであたしに世話掛けさせてといて殿様の一言で壊れたりするんじゃないわよ!?」


海はウィンクしながら言った。



「あたりまえじゃない!!」



私は海の肩を叩いた。



「ふふっ。さぁ!!そろそろ殿様のお部屋よ。」



海は少し速めに歩きながら言った。