「ん?」



「あんまり桜ちゃんをバテさせちゃだめよ?女の子なんだから。抱かれる方の気持ちも考えてやりなさいよ」



姉ちゃんはそう言ってニコッと微笑むと部屋を出ていった。



な、なんなんだ……
いったい…



てか、姉ちゃんの部屋でヤってたことバレてたのか…



なんか恥ず……



確かに今日はいつもより激しかったかもしれない。



なぜかって?



焦ってるからに決まってる……



ハッキリ言えば俺と桜の恋は許されない恋だ。



バレてしまったからにはただじゃ済まされないことだって分かってる。



でも、せめて今だけは桜の体温に触れていたかった。



離れてしまわないように。



消えてしまわないように。



全力で桜を愛したい。