「んっ……」
空は私を荒々しくその場に押し倒すと、首筋に顔を埋める。
チクッとした甘い痛みが何度か走った。
「や…まっ…て…空…ここ…」
お姉さんが帰ってきたら…と思い、私は空の胸を押し返した。
「大丈夫。鍵かけたから」
「えっ!?」
いつのまに…
「桜、もういい?俺我慢の限界なんだけど」
空は着物を上半身だけ脱ぎ、再び私に覆い被さる。
「で、でも…っ…」
「桜」
ふいに名前を呼ばれ、空を見た。
「愛してる」
そう言うと空は私の唇を塞いだ。
着ていた着物を少しずつ脱がされる。
全身にキスを落とされる。
「…空っ……」
「桜……」
熱くなった体を重ね合わせた私達
飛びそうな意識を必死に保った。