「それにしても見事な舞だったわね〜すごいわ、桜ちゃん!!」



「いえいえ…ありがとうございます」



着替えた後、私は部屋に戻った。


「綺麗だったよ桜」



空が優しい笑顔を向けてきた。



ドキンッ…
胸がいきなり激しく鳴り出した。どうしよう…なんか今日の空はいつも以上にかっこよく見えるよ…


「あ、ありがと…」



私は熱くなった顔を背けながら言った。



「あらあら〜♪♪あっついわね〜!!」



お姉さんがニヤニヤしながら空を叩く。



「う、うるせーよ」



空は照れながらお姉さんの手を退けた。



「いいわねー恋人って。私にもいたらいいのに」



お姉さんは少し寂しそうな顔をした。



お姉さん……?