――しばらく歩いていたら朝になっていた。 そして―― 「――着いた、ここだよ」 「ここが…加賀」 すごく爽やかな所ね… 江戸のように人でごちゃごちゃしていていなくて… 「行こう、もうすぐ俺の家だから」 空はニコッと微笑むとまた歩き出した。 「えぇ」 私は空の後ろについていった。 空のお家か… 確かお姉さんがいるって言ってたわね。 どんな人なのかしら… 優しそうな人だったらいいな…