――コツン…
ついに着いてしまった。
一番帰ってきたくなかった場所に。
私は認めたくもない自分の家を見上げた。
相変わらずムダにバカでかい家……
てか城?
私は嫌々ながらも城の中に入った。
予想通り使用人が駆け寄ってきた。
「姫様っ!!どこに行ってらしたんですか!?私共も殿様も心配して…」
「はいはい、ごめんなさいね」
「姫様!!」
私は少し怒り口調の使用人を無視して自分の部屋に戻った
もうホントうんざり。
なんでいちいち干渉してくるかな…
父親も…
言いたいことがあるならハッキリ言いに来ればいいのに。