「……分かりました姫様。負けましたよ、あなたには」
「えっ……」
「――水野は城の牢に入れられています。姫様に手を出したと殿様もかなりお怒りになられているようですし…助け出すならお早めのほうがよろしいかと…」
使用人は難しそうな顔をした。
「教えてくれてありがとう!!本当に感謝するわ!!」
私は使用人の肩を掴みながら言った。
「有り難きお言葉……ありがとうございます」
空……
待っていて、すぐに助けに行くから…!!
牢なんて暗い場所になんか居させない!!
邪魔をする者がいるなら…
斬るしかない――…