「いえ、大丈夫よ歩いて行けるわ。わざわざありがとうね」
私は悪そうに言った。
「そうか…なぁ、また…会えないか?」
空がいきなりそんなことを言ってきたので私はびっくりした。
実は…私ももう一度会いたかった。
「いいわよ、会いましょう」
それから私と空は夜にあの草原で会うことになった。
城のことなんてどうでもよかった。
ただ空に会えるなら…。
この時はまだ、自分が空に特別な気持ちを抱いていることになんて気付きもしなかった――…
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…