最悪だ



あんな別れ方するなんて
絶対空、変に思ったよね



でも…



さすがの私もあれは我慢できなかった



空を愛おしそうに見つめる彩に親しそうに接する空



まるで恋人同士の様に仲の良さそうな2人。



あの2人と私の間には私がどんなに頑張っても入り込めない大きく、厚い壁があるような気がする。



彼女の私ですら入ることができない長年かけて出来た壁が。



私は走ってやっと城に着いた。



散歩なんか行かなきゃよかったな…



行かなきゃ彩に会うこともなかったんだし。



いや、でも待って?



どっちにせよ、彩は空に会いに来てたんだから私に会おうが会うまいが関係なかったんだ。