「えっ、よろしいんですか!?」



「えぇ、全然いいですよ」



私は笑顔で答えた。



「それじゃ…お言葉に甘えちゃおうかしら♪」



彼女はニコッと微笑んだ。わぁ…すごく可愛いな…
私は率直にそう思った。



「あ、お名前まだ聞いてなかったわね!!私、大野彩(おおの あや)よ。よろしくね」



「あ、私は久喜桜。よろしくね」



私が自己紹介すると彼女の顔色が変わった。



「久喜…?久喜ってもしかして…あの将軍家・久喜家の?」



「あ、うん…一応江戸の姫なんだ、私」



私は苦笑いをしながらそう言った。