「蘭……これからは天国にいるお父さんやお母さんのために生きよう?生きたくても生きれなかったご両親のために頑張ろう?」



私は蘭に言い聞かせるように言った。



蘭には強く生きて欲しいから。



「……うん…ありがとね桜…私、頑張るよ」



蘭は無理に作った笑顔で私に微笑みかけた。



――城下町。



「――じゃあ私はここで…桜と水野くんは?まだ一緒にいる?」



海が問いかけてきた。



「あ、うん。後で戻るね!!おやすみ海」



「おやすみ。ちゃんと戻るのよ?」



海はニコッと笑い、差って行った。