「……ちっ…俺としたことが…」



新条はブツブツ言いながら使用人に連れられて奉行所へ行った。



「よし、蘭のとこに行こう!!」



私は海と空に言った。



「そうね。蘭も心配してるだろうし」



「あぁ」



私達は中田屋へと急いだ。


――中田屋。



「―えっ、桜勝てたの!?すごいっ!!」



蘭はびっくりしながら言った。



「たいしたことないよ〜!!アイツ、けっこう弱かったし!!」



私がそう言うと蘭は申し訳なさそうな顔をした。



「どうしたの?蘭」



「……ごめんね…桜」



いきなり蘭がそんなことを言ったので私はちょっと動揺した。