「先生っ!俺も・・・。俺も連れて行ってください!」
困った顔をする先生をなんとか説得し、
俺は歌羽が運ばれた病院についた。
歌羽はICUにいた。
会うことはできなかった。
ドクターと先生が話している。
内容が、少しだけ聞こえた。
「・・・水川さんの状態は?」
「とても危険な状態です。一刻の猶予もありません。」
その言葉を聞いて、俺は話に無理やり割り込んだ。
「俺の体使ってでも歌羽を助けてください!
医者ですよね!それくらいできるだろ。」
先生が俺をおさえる。ドクターは冷静に言い放った。
「できる限りのことはしました。あとは本人の頑張りしだいです。
覚悟していてください。」
そしてまたドクターは中に入っていった。