20分ぐらい歩いた。




「ねえ、沙耶ま…────」



もう一度、
そう言おうとした時だった



「着いたよ!」



沙耶が言った。



「ココ…って。」


「ね、綺麗な場所だと思わない?」



目の前に大きな木があって、
まるで映画に出てくる感じの秘密基地みたいな場所があった。




「昔、作ったんだ!」