「ちょっとごめんね」


大勢の女子の塊を何とか通り抜けて今井さんの前に辿り着いた



「今井さん!」


「円香ちゃん!良かった……会えて」



今井さんはホッと胸を撫で下ろした



「どうして学校に?」


充は今日休みだからてっきり昨日の撮影がまだ続いているものだと思っていた



「事情は後で。取り敢えず車に乗って」



私は頷き車に乗り込んだ



車内は外と違って静かで
今井さんがどれだけ騒がれていたのか身体で体験した