「いいの?バラまいて。困るのはミツだよ」


「勝手にどうぞ。俺は構いません」



女は一瞬驚いた顔をしたが


「パパに言ったらミツなんかもうこの世界に居られないんだから」



女は俺に背を向け歩き出した



「あ……」



思い出した


あの女


世界で有名なホテルの社長の娘だ


父親の七光りで対して可愛くもないがモデルしてる奴だ