「私いいホテル予約したの。行こう」


「あの、俺そういうこともうやめます。今はアイドルに専念したいので」


きっぱり別れを告げたつもりだったが


「ミツ、今日で最後にするから……私寂しいの……
お願い。ホテル行こ?」



女は腕を離してくれずその場に引き止める



カシャッ


俺は慌てて女を振り払った


カメラのシャッター音が聞こえた



「フフッ。撮っちゃった」

女は怪しく笑い俺を見ていた



「どういうことですか?」


俺は低い声で静かに呟いた