残念がりながらも走って校門に向かっている自分に若干腹が立つ



「何でプリント少しずつ運ばなかったのかな」



自分の雑な性格を恨んだ



「遅い。行くぞ」



メガネ姿のダサい宮川くんに言われてもイマイチ迫力がなく


「うん」



性格と見た目が全く一致していなかった




「それより撮影って何の?」


「今日は雑誌。明日がCDジャケットにボイトレ」



やっぱ忙しいのかな



仕事について話す宮川くんは



“ミツ”の顔だった