「円香ちゃん………ってどうしたの!?」 控え室に今井さんが現れ私の泣き顔に驚いていた 「何かあった?」 「いえ……目にゴミが入っただけです」 ベタな言い訳をしながら必死に涙を止めようとしたけど 涙は止まるどころか溢れるばかりだった 「もしかしてミツ?」 今井さんの声に反応してしまい身体がビクついた 「円香ちゃんは素直だね」 今井さんは優しく微笑み私の目から溢れる大粒の涙を拭ってくれた