「ちょっと………離れ……」


宮川くんは壁に手をつき私を囲んだ



「充」


「へ?」



「俺のこと充って呼んだら離れてやらないこともない」




ニヤニヤ嫌みな笑みを浮かべながら私を見下ろす彼



「ミ………ツ……」


「“ミツ”って呼ぶな。充って呼べ」


「みっ………充」



宮川………充はクスっと小さく笑い



「良く出来ました」



「ンン………」



触れるだけのキスをした