だけど



自分で選んだ道だ


「円香……別れようか」




それだけ言って屋上を出た



もう俺には何もない


教室に戻りクラスメイトが注目する中荷物を持って来た段ボールに詰めた



「あんた何してんの」


授業中にも関わらず杏が俺の席の傍に来た



「退学届出した」



「は?……円香には?」


「言ってねぇよ。つか今別れてきた」



杏は俺の胸倉を掴んだ