だけど俺は無視をして円香に近づき



「充……?」


腕を掴んで教室を飛び出した



向かった先は屋上



「ちょっと……何?」


二人っきりになった瞬間抱きしめた



「充……ようやく会えた」


円香は嬉しそうに抱き着き返した



俺もスゲー会いたかった



「良かった。目が覚めて。あのまま起きねぇかと思った」



「勝手に殺さないでよ」



ほんとに目の前にいるのは円香だ


この温もりを手放したくない