「俺、あいつ手放したくない。あいつの親父さんを説得します」


「お〜頑張れ」


今井さんはわゃわしゃ俺の髪をした


「とりあえず今日は帰ります。俺がいると混乱を招くので」



今井さんは車回してくると言って病院を出た


「ミチュ?」


ん?



今俺を呼んだのか?



だけど誰もいない



気のせいかと思って進もうとしたら


「待って!ミチュのファンなの」



足元にしがみついた小さな子供を見つけた