そのあと杏と一緒に生徒指導室前で充を待っていた


「杏、あのね実は……」


充は“ミツ”で私の彼氏なんです



そう告げようとしたら


「明日は真っ黒にして来いよ」


「だからヅラだって」


文句を言いながら出てきた充



「充……バレなかった?」


「さぁな。別にどうでもいい」


「宮川。あんた何者な訳?」


杏が充を掴み問う



「俺?宮川充だけど」


「そういうこと聞いてるんじゃない」


杏は真剣な顔をしていた