「ねえちょっと!!」


声をかけると女は振り返り


「あ……見つけた」


小さく呟き


「あんたミツの何?この間から気になってあんたのこと探したんだから」


私に指をさし顔を歪ませていた

取り敢えず充がこの学校にいることはバレていないみたいだ


少しホッとした



「私は……」



私は充のパシリだ


そう言おうとしたが
この女にパシリと言ったら負けな気がする


「あんたに関係ない」


はっきりと言い捨て教室に戻ろうとした





「おとなしく返す訳ないでしょ!」


女は手を軽く上げ何かに合図した


すると後ろについていた車から男が二人現れ私は簡単に車に押し込められた