言い返そうかと思ったけど、それが原因で悪化するのは嫌だし、なんだか馬鹿らしくてやめた。

だから何を言われても無視して耐えた。部活は一人でも黙々と練習を続けた。

でもやっぱり辛くて、来季を待たずにすぐに帰ることが続いた。
来季の部活の終わる時間が遅くなって、紗理奈ちゃんに会う確率が高くなったからだ。知らない女子からの嫌がらせは頑張って我慢できるけど、紗理奈ちゃんは‥‥。

けれど嫌がらせのことがみんなにバレるのも、時間の問題だった。