高は小さく、でもはっきりと力強く言った。

「俺が何とかする。お前はもっと、俺に頼れ」

え‥‥?
今私の横にいるのは、本当に高なの?こんなに優しい高は、初めて見た。

呆然とする私を見て、高は慌てて立ち上がった。

「罪滅ぼしみたいなもんだよ!じゃあな!」
早口で言うと、顔を真っ赤にして出て行った。


残された私は、しばらくその場を動けなかった……。