「柊さーん、一緒に帰ろっ」

あの日から、部活後、紗理奈ちゃんが私に話しかけてくるようになった。

そしてその日の部活後、とうとう‥‥言われてしまった。



「あたしね、好きな人いるんだあ‥‥。」

どきっとした。思い当たるのは、一人しかいなかったから。

「実は、‥‥来季なの。あたしの好きな人」