そして、思い出した。

朝、来季と一緒にいた子だ。


「柊さん、来季と付き合ってるの?」

真剣な声と表情。
ふざけているわけでも、冷やかしているわけでもないんだろう。

さっき高に言われた言葉が、今はやけに重苦しく聞こえた。

「‥‥本当なの?柊さん」