「‥‥っ」

話しかける勇気もないし、こんな光景見たくもなかった。

教室にいるのも嫌になって、スクールバッグを置くとすぐに廊下へ出た。


――思い出すだけで、胸が苦しくなる。

来季は、あの子といた方が楽しいのかな‥‥。

目が潤んでいるのが自分でもわかって、ギュッと唇を噛んだ。